2015年11月22日日曜日

舞台「死刑執行中脱獄進行中」



2015年11月22日、天王洲銀河劇場での舞台「死刑執行中脱獄進行中」を観劇してきました
荒木飛呂彦作品の舞台化、こいつは観るという選択肢しかねえだろ、と
この劇場を訪れるのも二度目ですが、今回もけっこう良い席がとれたんで舞台上の演者さんの表情まで丸見えで楽しめました

けっこう女性客の割合が高く、場所柄なのか都会のキレイに着飾った方ばかりで田舎モンな私は虚勢をはって意識しないふりでいらぬ精神的余裕をけずる
まあ、そんなことはどうでもよく、そうこうしているうちに開演時間に

バンド演奏による目の覚めるような大音響ではじまり、どこか不気味な牢獄の中で奇妙な出来事が展開していきます
繰り返しを多用することで同じシーンが別の角度で見え、ホラーなのかと思わせる演出にいっきに引き込まれる
「?」が浮かぶ展開の数々に、いつになったら「!」がくるのかもどかしいんだけど、内容的に感覚的なイメージの要素が強い世界観を堪能するもんだと分かってくる
マンガのように主人公が状況や心情をセリフで説明してくれないので、あくまで舞台上のもので判断するしかない

バンド演奏、舞踊、大布やフレームの箱を使ったパフォーマンス、そこへスタンド能力を想起させる部屋が目覚めて襲いかかってくる
表題の短編をベースに船と猫、招く、など他の作品を感じさせる複合的な作りになってますね
ただ、ホントにセリフによる説明は必要最小限で、原作の短編集を読んでいないとピンとこない部分がある気がしました

荒木作品の舞台化、しかも短編の内容とか、どんなものになるんだろう、と事前情報なしで想像しつつ観劇しましたが、余裕で突き抜けて上をいってくれた作品でした
まあ、しょうじき私の感性ではずべてを理解できたとは言いがたい難解さがあったのは認めざるえない




パンフとTシャツをおみやげにバッグにつっこんで、なるべく公演内容を理解する方向であれこれイマジネーションをふりしぼって家路につきました

という感じで今回はこれにて
また次回