2012年10月29日月曜日

ラフカット2012


2012年10月28日、東京は新宿の全労済ホール/スペース・ゼロでおこなわれた舞台「ラフカット2012」を観てきました
四人の脚本家による異なる四つの物語を描いたオムニバス舞台で、全出演者をオーディションで決定しているのが特徴だそうです




芸術の秋、というか個人的に元来のインドア趣味ってわけで午前中に映画館を回って会場に到着
あいかわらず携帯のGPS&マップ機能をちらちら見ながら迷いつつ、半泣きで到着ですよ
お客さん的に老若男女の垣根がないのは舞台のいいところ、なんですがどうみても観劇慣れしてるっぽいその道の情報に詳しそうな人ばかりでアウェー感は否めない
とりあえず通っぽいポーズでたたずんで独り相撲しておきました

場内は過去2回おとずれた場所よりじゃっかん広くて、席同士の余裕も普通の映画館くらいゆとりがあって楽でした
こういう会場の席って座ったらほぼ身動きとれないぎっちぎちなものがデフォだと思ってたけど、そうでもないのね


そんなわけで開演です



「血婚式」(脚本)岡本貴也
見知らぬ場所で手錠でつながれた三組の男女、そして彼らを誘拐した武装している男とベッドに横たわる女…
いきなりなサスペンス作品に意表をつかれました
結婚式をあげる新郎新婦と招待された二組の友人、そして誘拐犯というキャストで身代金をめぐってあれこれするうちに各人物たちの内情・感情があらわになり、事件の全貌が見えてくる…というお話
どんでん返しに次ぐどんでん返しがおもしろくて先が読めないのが楽しかったですね
じゃっかん声の張りが弱くて台詞が聞き取りづらい点があったのと、どんでん返しを「見せられてる」感がしないでもなかったかな

「尻を見てしまう」(脚本)堤泰之
ある田舎の町の裸祭り、町の若い衆やこの日だけ戻ってきた男、新たにやってきたIT企業の若社長がおりなすコミカル群像劇
さびれた町の内情やら、若い衆どうしでの対立、恋模様、町を出た売れないイラストレーターの男の立場、登場人物こそ多いけど分かりやすくシンプルな作りでした
いきなり先制パンチを繰り出してきた最初の話に対する箸休め、というかはじかみみたいな印象のお話でした
単品の話としては物足りない、かな

「ゼロの人」(脚本)佐藤二朗
鍋をつつくふたりの男女
なにやら思い詰めた感じのあるふたりの部屋にいきなり見知らぬ老人があがりこんできて…
まあ、とにかくおじいちゃんが全てもってってますわ
ボケをかますおじいちゃんを華麗にスルーしながら男女ふたりが自分たちの抱える問題に向き合ってなんたら、って感じの内容
細かい笑いを次々にしこみながら、けっして良い子ちゃんな結末にならないオチはいいですね
どんなダークな裏設定があるのか期待もしてたけど、まあ、短い尺の中ではこのくらいシンプルな方がちょうどよかった

「ダブルブッキング」(脚本)福田卓郎
詐欺にあった四兄弟が金を取り戻すために相手の子供を誘拐しようと企てる
一方、ある詐欺師三人組は誘拐した犬をだしに飼い主から金をだまし取ろうと企てる
そんな二組のグループが管理人のミスによりひとつの公共無料会議室をダブルブッキングされてしまい…というお話
二組のグループ、詐欺師の女がするある行動、しょっぱなから「どんな話なんだ?」となかなか先が見えないつかみがおもしろい
全体的にコミカルなノリで、犬をめぐる騒動からそれぞれの抱える問題が浮き彫りになっていくんですが、詐欺にあった家族と詐欺師グループの交わるような交わらないようなふたつの話が楽しめましたね
最後くらいふたつのことがひとつになって、ワーって感じで物語をしめてほしかった感もしますが、これはこれで
宝くじのオチもほどよくて良かったです

なんて、なんか観劇素人のクセに生意気なことばかり書いてるかもしれませんね
そこら辺は「ハン、このクソ素人がっ!」と冷たい目で見てください




そしてまったく関係ないですが、今回、新宿いくってんで事前にチェックして買ってきたブツ
墨繪(すみのえ)のパン
お昼に買って食べたのがおいしかったんで、おもわずおみやげとして買ってまた食べました
写真はメープルあんクロワッサン、キャラメルナッツ、五穀さつまいも

お昼に食べたオニオンパンもおいしかったけど、夕方に再訪した時には売り切れてて残念でした


 
そんな感じで観劇体験も三回目、これからもまた折をみて観にいきたいですね
あたりまえというか、映画とはまた違った魅力にあふれてます
というところで今回はこれまで
また次回

0 件のコメント:

コメントを投稿